依然ネットに繋がらないマイPC。
 数日はソリティアとかマインスイーパーとかやって気を紛らわしていたんだけどもうしばらく電源すら入れていない。やっぱネットと断絶されたもんなんてオレには糞の役にもたたねえな。なぜに新たなログインパスワードを発行するくらいで一週間以上待たなきゃなんねえのかわからんがオレには計り知れない事情があるんでしょうか。数日待ってください。と言われてから一週間待ってまた電話したら、数日待ってください。と言われた。はたして、数日、の定義とは何日までを示すのか誰か教えてください。

 おかげでエロ動画のサンプルをダウンロードして観賞するという健やかな時間が消滅してしまったわけで久しぶりにまとめて映画を借りて観た。

 『オールドボーイ』『オーシャンズ12』『バットマンビギンズ』。

 好みとしては『バットマン』>『オールドボーイ』>『オーシャンズ』か。
 『オーシャンズ』は前作もたいしたことなかったんだけどそれ以上につまらなくてナンダコレ。ヴァン・カッセル?だっけか(フランスの俳優。モニカ・ベルッチの旦那)が赤外線レーザーの中でへんてこな舞踊を繰り広げるとこで興奮しろとでもいうのか。アホくさ。
 『オールドボーイ』は原作の漫画とはだいぶ違うのな。男が10年以上も監禁される理由がわかりやすくなっててそのせいでまたエグイ展開になるわけだけど、逆に不気味さみたいなもんがなくなってたような気がする。映画的時間の制約を考えるとしょうがねえのか。主役のおっさんは好きだけど。
 『バットマンビギンズ』。南果歩とのツーショット映像でのダンディズム具合が、竹中直人を抜いて和製デコッパチ・スターno.1への躍進を感じさせる渡辺謙ですが、宣伝のわりにはしょぼい扱いで拍子抜け。が全体としては、わあハリウッド映画なムチャな感じが嫌いじゃない。コウモリのマークを手作りしてるのが泣かせる。

 OSのアップデートをなんのバックアップもなしに実行したのが数日前。
 ネットに繋がらなくなってしまった。
 サポートセンターに電話しても無理。なぜならオレは接続のためのくされパスワードを忘れてしまったから。どこかにIDとかなんやかやが印刷された紙があるはずなんだけどどこを探せど発見できず。
 ここ最近携帯にやたら糞メールが届くのでアドレスを変えよう。と思ったのだが無理。なぜならオレは変更するためのうんこたれパスワードを忘れてしまったから。どこかに・・・。ああ。
 

スキンケアなぞ

 はじめてみました。
 メトロセクシャルなんていう言葉もあるようだけどそんな優雅なもんではもちろんなくてもっと切羽詰った行動なわけだオレの場合。肌はわりかしきれいなんじゃないかと自分では思っていたんだけど寒くなってくると体のあちこちが乾燥して痒いここ数年。それならまだ危機感もないんだが顔面が荒れだしたらさすがになんとかしなくてはならない。眉の間と小鼻の周りが赤く、そして、皮膚がボロボロと剥がれてきたのだ。乾燥もここまできたか(実はこれ乾燥してるわけではなくて脂が出すぎて荒れていたのだが。脂漏性皮膚炎。というのかな。しかし乾燥→乾燥を防ぐため脂大量分泌→肌荒れ。という流れもあるらしくオレには分析不能)。ということでリサーチ開始。女性用でもなんでもいいんだけど初心者のオレがその膨大なアイテムから一つを選び出すのはちょっと無理です。なので素直に男性用化粧品を中心に。クリニークだとかクラランスだとかの値段が馬鹿高いのもまあ魅力的っちゃあ魅力的なんだがいきなりそこまでいってもなあ。と、国産のルシード、ニベアあたりのメンズラインにしよっかな。とほぼ決めていたんだけど今使っているのはshiseido men。これも国産なんだが価格的にはルシード、ニベアなんかをぶっちぎって高い。一番高いアイテムなんか7000円とかして気が狂ってる。洗顔フォームから化粧水、乳液、クリームとラインで揃えると約16000円という破壊的なお値段なのだ。これまでせいぜい植物物語の洗顔フォームくらいしか使ってこなかったオレにしてみたら(しかも期限切れても気にもとめずに)誰が使うのさそんなの。なんだけど、まあ、パッケージデザインが良かったんだね(そのへんニベアは絶望的だし、ルシードはまあシンプルでいいのだが、今更ルシードかよ、というのもあるわけで)。あと、トライアルキットの存在も大きかった。いきなり10000円近く投資する気にはなれないが3000円ならありかも。まんまと釣られたわけだ。これ約10日分ほどの量らしいのだがもう二週間近くもっている。大量にサンプルをもらったからというのもあるがあと一週間はいけるだろう(クリームなんかはサンプルの二つ目を使い始めた状態であと2ヶ月くらいいけそうだ)。さらに手元にはネットのアンケートに答えてもらったオルビスのサンプルがありこれでもう一週間。がんばればサンプルだけで一年位持ちそうな気がするがどうだろう。
 で肌の調子はというとどうもいいらしい。普段香水もつけないし(というか香水苦手)整髪料も無香料が好みだわで、アルコール入ってます、な匂いにいまいち馴染めないし、乳液とかクリームをつけたらいつまでもベトベトしてる気がして気になるしで、自分ではその効果がさっぱりわからないんだけど、女性に言わせると、肌キレイ、ということらしい。それに対して、えっ、そう?なんて答えているオレなんだけど、心のうちでこぶしを高々と突き上げている。根性も汚いし人生も鼻まで泥に浸かって窒息寸前のオレなんですが局所的にも、キレイ、なんて言われるとやっぱり嬉しいのだ。

『窓の灯』青山七恵

 第42回文藝賞受賞作『窓の灯』を読んだ。
 ほんとはもうひとつの受賞作『平成マシンガンズ』(三並夏)が目当てだったのだけど、こっちも読んじゃえ、ということで『窓の灯』から読み始めて、読み終えて、『平成マシンガンズ』の冒頭まで読んで力尽きた。『窓の灯』はまあ予想してたような静かな話でそれはそれでとりあえずまあよいとして、『平成マシンガンズ』がちょっと予想外に普通で、もう嫌になってしまったのだ。普通の、温度に。”マシンガンズ”なんていうからオレなんかキンニクマン想像しちゃったくらいで、おいおい、今時の15歳(著者の年齢)がキンニクマンからもってきちゃったりしてんのかよ、うひょー、とわくわく間違った期待をしていたのだ。どんだけふざけたもんなのかと。まあ冒頭しか読んでないからその先がどうなってるか不明なんだけどでもわりと普通っぽい気がする。まあ受賞するくらいだからなんかあるんだろうしまた今度読もう。
 で『窓の灯』だ。
 これはまあ普通に読めますよ。正直面白味がわかんないけど。
 なんか女性作家の純・文・学。ってな風なのが苦手というかわかんないというか。もうわかんないから意図的にあんま読まないようにしてるんもんでやっぱりいつまでたってもわからないわけなんだけど、これもそんな感じ。つーか、こんなのか。こんなのばっかならオレは読まねえよんなもん。って多分もっとなんか色々あるんだろうけど、とにかくこれは駄目だ。ひっかかるもんが無さ過ぎた。ストレスなく読めたから作るテクニックなんかはしっかりしてるんだろうしそれっぽい空気はあるんだけどオレにとってはそれだけだったのであった。芸術なものを作ろうとして出来上がった貧乏臭さがプンプンするぜ。とかひどいことを言ってみる。これを支持する人ってのはどういう理由でそうなるんだろうなあ。と、厭味とかじゃなくてほんとに不思議なんだよな。オレがなにか欠落してるってことなのかね。うーん。

『ちーちゃんは悠久の向こう』 日日日

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)


 最近若手作家ブームらしいじゃないすか。朝日新聞でもなんか取りあげられてたし。15歳とか13歳とか。
 というわけでまずは日日日を読む。
 この人はそんなやっと毛が生えたくらい若いわけではなくて今年で19?ってまあ若いね。っていう年齢なんだが同時期にがっぽり賞をひっさらったらしいということでオレのお眼鏡にかなったわけである。
 序盤は、ああ、まあ、うん、これはライトノベル的なものだよねえと鼻くそ穿りながら読んでいたんだが、話が展開するあたりから、ちょっと、これは、うまいかも、と思ったわけでして。リズムがいいのかな。
 まああれ、賞なんかとったりして出版されてるわけだからうまいのは当たり前で、特にここがすげえ、てなとこもオレにはよくわからないんで、なんだじゃあそこそこなんじゃねえか、ということになるんだけども、でもオレはどういうことか衝撃をうけてしまったようである。なんでだろう。若さへの嫉妬とか輝かしい未来への嫉妬とかなんか乾燥してきたのか老化してきたのか顔面に粉をふきはじめたオレのいざアンチエイジングな失われしものカムバックな日常が関係しているのだろうか。まあこのレベルを量産してるってのが何より脅威なんだけど(他のは読んでないから知らんのだが)。