『窓の灯』青山七恵

 第42回文藝賞受賞作『窓の灯』を読んだ。
 ほんとはもうひとつの受賞作『平成マシンガンズ』(三並夏)が目当てだったのだけど、こっちも読んじゃえ、ということで『窓の灯』から読み始めて、読み終えて、『平成マシンガンズ』の冒頭まで読んで力尽きた。『窓の灯』はまあ予想してたような静かな話でそれはそれでとりあえずまあよいとして、『平成マシンガンズ』がちょっと予想外に普通で、もう嫌になってしまったのだ。普通の、温度に。”マシンガンズ”なんていうからオレなんかキンニクマン想像しちゃったくらいで、おいおい、今時の15歳(著者の年齢)がキンニクマンからもってきちゃったりしてんのかよ、うひょー、とわくわく間違った期待をしていたのだ。どんだけふざけたもんなのかと。まあ冒頭しか読んでないからその先がどうなってるか不明なんだけどでもわりと普通っぽい気がする。まあ受賞するくらいだからなんかあるんだろうしまた今度読もう。
 で『窓の灯』だ。
 これはまあ普通に読めますよ。正直面白味がわかんないけど。
 なんか女性作家の純・文・学。ってな風なのが苦手というかわかんないというか。もうわかんないから意図的にあんま読まないようにしてるんもんでやっぱりいつまでたってもわからないわけなんだけど、これもそんな感じ。つーか、こんなのか。こんなのばっかならオレは読まねえよんなもん。って多分もっとなんか色々あるんだろうけど、とにかくこれは駄目だ。ひっかかるもんが無さ過ぎた。ストレスなく読めたから作るテクニックなんかはしっかりしてるんだろうしそれっぽい空気はあるんだけどオレにとってはそれだけだったのであった。芸術なものを作ろうとして出来上がった貧乏臭さがプンプンするぜ。とかひどいことを言ってみる。これを支持する人ってのはどういう理由でそうなるんだろうなあ。と、厭味とかじゃなくてほんとに不思議なんだよな。オレがなにか欠落してるってことなのかね。うーん。