今更ながら昨年度の読書記録を振り返ってみる
はてな、手書きのメモ帳などを総計すると40弱の小説を読んだようだ。一月で三冊ペース。オレにしてはまあまあ読んだと思うのだが年々少なくなっているのも事実。今年は一月四冊を目標にしてみよう。
では昨年度ベストを発表するババン。
昨年度っていっても昨年に出版されたってことじゃなくてオレが昨年読んだってだけだからねバババン。
総合
1 『犬は勘定に入れません』コニー・ウィリス
犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
- 作者: コニー・ウィリス,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/04/17
- メディア: 単行本
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3 『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』古川日出男
4 『レヴォリューションNO.3』『フライ・ダディ・フライ』金城一紀
5 『グラスホッパー』『ラッシュライフ』『死神の精度』伊坂幸太郎
白部門
1 『犬は勘定に入れません』
2 『夜のピクニック』
3 『レヴォリューションNO.3』
4 伊坂幸太郎のどれか
5 『海の仙人』絲山 秋子
黒部門
1 『LOVE』
2 『ベルカ、吠えないのか?』
3 『オーマイガァッ』浅田次郎
4 『アヴェンジャー』F・フォーサイス
5 『リンゴォキッドの休日』矢作俊彦
総合一位の『犬は勘定に入れません』はちょっともう出来過ぎで、この方向性でこれ以上のもの、っていうのは考えられない。ぶっちぎりの面白さ。
『夜のピクニック』は2005年度の本屋大賞。学校行事なんてなんのやる気も感慨もなかったもんだけど、こういうのには弱い。なぜオレは男子校だったんだああぁぁ。野郎の集団がぞろぞろ彷徨してても不気味なだけで青春にはならねえ。みんなもこれを読んで過去をすり替えよう。
古川日出男は昨年度だけでいうともっとも頑張った作家だろう。まだ読んでないけど『ロックンロール七部作』というまたまた奇妙なチャレンジをしているようだし。『ベルカ』『LOVE』ともに著者の野望を感じさせる興奮の一品。『ベルカ』は2006年度の本屋大賞にノミネートされているようで、こんだけ頑張ったんだからなんかあげてやれよ。と思うが多分無理だろう。本屋大賞を取るには”黒”すぎるもの。
金城一紀のゾンビーズ二作品。『GO』が直木賞を受賞して映画化。そのあまりのバブルっぷりに敬遠していた作家なんだけどいやこの人はよい。悪いのはきっと窪塚ナニガシだ。
伊坂幸太郎。シリーズものではないのだがどれか一つを選ぶのも難しいのでまとめて。大体同じ印象なんだよなこの人の書くのって。かといってマンネリというわけでもなくてそれぞれ面白い。ただ多作故か、インパクトが弱いのが哀しい。直木賞がノミネート止まりなのもそのせいなのでは?などと思ったり。