四季 冬

 著者、森博嗣
 感想の推移報告:[序盤]わからない→[中盤]やりやがった→[終盤]やっぱりわからない
 僕の感想は、わからない、という言葉で済ませることがとても多いのだけど、それは大抵どう表現していいのかわからない、ということで、理解できない、ということではないのだけど、今回は理解できない、と云ってしまえるほど、ひどくわからない。というか、わかろうとしていない。わからない量が多すぎて、とてもやってられない。僕は辛いものが好きで、なんでも唐辛子をかけて食べたりするのだけど、唐辛子そのものをまるごと食べたりはしない。そんな感じ。今の僕には捌ききれない。
 やりやがった、という感想を説明すると、ネタバレになるので詳述しないけど、著者の作品がシリーズを超えてリンクしているということ、に関するもの。「ダ・ヴィンチ」に彼のインタビューが載っているが、それによると、次のシリーズにもお馴染みのキャラクタが登場するようで、どこまでこれまでの世界と繋がっているのか、そのへんは期待している。
四季・冬 (講談社ノベルス)