森博嗣「四季 秋」が発売されているようだ。
はて「春」は読んだが「夏」はどこへ、と思って確かめると知らぬ間に出ていた模様。「春」がいまいちだったため(内容なんて覚えちゃいない)、それほど読みたいわけでもないのだが、あの決まりきった世界がちょっぴり懐かしい。

阿部和重アメリカの夜」を読んでいる。
なんだか「地下室の手記」みたいだ。かの本は遠い異国で描かれたものだが、こっちはそう昔でもない日本が舞台だけに自分をダブらせるのも容易だ。まだまだ序盤だが、陰鬱な気持ちになってきた。それは、この本が読むものを皆沈ませるような内容であるということではなくて、ただここ数日の僕がまるでツイてねえ(パチスロで負けた、東風荘でトバされ続けている、等等。なにを些細な、と感じる方もいるだろうが、些細な出来事に振り回されてしまうほど、僕はのっぺりとした日常を暮らしている)と感じている状態で読んでいるからだろうけど、でもやはり快活な内容ではないだろう。まあ独白なんてそんなもんか。明るい独白ってあるんだろうか。