じいさんが館長呼べやウラー、って騒いでた。それは嘘だけどニュアンスは同じだ。でしばらくするとお偉いさんっぽい人が三人くらいワラワラ出てきてその中の一人が、こちらが館長です、なんつって紹介されていた。
私は思った。「一人で出てこいや」。
事情はよくわからんがとりあえずじいさん頑張れ。
しかし、酔っ払いとガキと年寄りの相手は疲れる。同じ話をループさせるというとてもこちらを消耗させる戦術を駆使してくるからだ。意識的でないあたりがなお性質が悪い。
私は思った。館長負けるな。
顛末が気になったが私は図書館を後にした。