アイロニー？
この人、どうも元モデルさん（今は芸者らしい）ということらしいいのだけど、もちろん僕は知りませんでしたそんなこと。表紙やプロフィールの写真を見ると、うん、どっかで見たことあるかもね、というようなモデル顔なんだけど、さあどうなんでしょうか。
そんなことより石丸元章の妻であるという事実のほうが僕にとってはポイントでした。モデルのオサレ臭漂う文章なんて興味ないからね。漂わせるのは見てくれだけでいいから。
で肝心の内容。
ややというか結構、おばさんではないのかと思わせる箇所が随所にあるのが本人意識しているのかしていないのかわからないけどまああるわけで、それが意外っちゃ意外で（元にしろなんにしろモデルってだけでいつまでも現役最前線という妙な認識をしている僕なので）、おやおや、なんて思ったのだけど、話のレベルは高い。面白い。
夫の奇行からプロレス、性、ファッション、芸者話など。モデルを引退した今だから描けるという内容なんだろうか、モデルはダサい奴が多い、などかなり辛辣。本人にしたって、ファッション雑誌はまるで読まないだの、代官山なんて大嫌いだの、気付けば同じ服を毎日着ているだの仰っていて、僕のモデル観はもうグラグラであります。なんだよ、俺と一緒じゃん、と勇気づけられてしまいそうだけどもちろんそれは錯覚であるので注意が必要だ。なにせ俺はモデルじゃない。がんばったらヌードモデルぐらいはやらしてもらえるんだろうか。でもやっぱ恥ずかしいよなあ。恥ずかしさのあまり勃起したらどうすりゃいいんだろう。果たしてその状態を楽しめるほど俺は変態なんだろうか。そんなことを考える程度にしか僕とモデルという言葉の繋がりは薄いぺらっぺら。
さて久しぶりに服でも漁りに行こうかしら。雪駄が欲しいな。
