サムライチャンプルー第2話を観て、もしかしてこれはダメなのかもしれない、と思ったのは僕ですけど、まあでも画はいいわけで、問題は脚本なわけで、展開なわけで、そんな凡庸なと思ったのは僕だけではないみたいですけど、そんなみんなは「STUDIO VOICE」7月号を読むともうちょっと我慢できるかもしれません。
 「STUDIO VOICE」7月号はアニメーション特集でありまして表紙は鉄人28号の少年。その中にサムライチャンプルーの渡辺監督のインタビューが掲載されていて、例の如くうろ覚えなんであれですが目についたポイントは、

  • シリーズ構成というポジションがない→アニメーションの予定調和を崩す

というもの。
 アニメーションの制作には各話の構成担当者とそのすべてを構成するシリーズ構成という立場の人がいるのが普通であるとのことなのだが、この作品ではあえてそれを無くしているとかなんとか。
 なんでも、いきあたりばったり、であるらしい。つまり遊んでるんですね。
 そういう遊びの中から面白いものが生れるというのはわからなくもないのだけど、第2話に関して云えば遊びもへったくれもないわけで、どういうことやねんと僕は混乱している次第。
 怪物じみた大男が敵対しているはずの少女を助けて云う台詞。
 「だって恐がらなかったから」とかそんなん。
 薄ッ。全体的に薄すぎる。俺はどこぞのお子様かね。深夜2時半にそんなもん見せられてどうすりゃいいのだ。「ううっ、ええ話や、えぐっ」なんて涙流すとでも思ってんのか、アホ、ボケ、カスーッ。こちとらそんな安くねえぞ。ボキャブラリーが貧困でも舐めんじゃねいよ、ボケ、カスーッ。
 とかなんとか云ってますが、そんな薄さすら狙いであったらいいのになあ、と思ってもいいんじゃないか、というインタビューでした。僕にとって。だって他に観るもんないしねえ。そりゃ良い方に考えたくもなるっつーの。というわけで気になる人は「STUDIO VOICE」7月号を読めばいいじゃんということを強くお勧めする。なにしろうろ覚えなんで僕を信用してはいけないよ。