開けゴマ

id:mohuuさんのところで唐突に”開けゴマ”と書かれていて、”ゴマの中にはなにが入っているんだろう”という議論が賢者3名により展開されている。すばらしい着眼点に目が醒める思いだが、僕としては素直に”なんでゴマ”ということが気になる。

なぜゴマか

  • 当時はゴマが神聖な食物としてあがめられていた
  • ゴマが成熟した際に果から種子が弾け出る様子から来ている。錠前を開ける時のバネのようにボンと音をたてる。
  • 単なる和訳の間違い。英語ではあの台詞は「Open, says me」。(これは文語なので いまではこういう言いまわしはしない。) Says me のところが、sesame(胡麻) と聞こえるので、和訳するさいに「ごま」となってしまった。
  • ゴマは、潤滑油として使うゴマ油のこと。 油をさすと、とびらがスムーズに開くことからきた。
  • 「ごま」とは、胡麻ではなく、「護摩」。
  • 開けゴマ」の「ゴマ」に深い意味はない。原文が「Open Sesame」と書いてあるのでそれを直訳したものと思われる。

諸説入り乱れているようで、わけがわかりません。いまひとつ納得できません。

  • アラビアンナイトは寝物語なので、滋養強壮にいいからか、なにか下半身系の話題だと思う……。同じく千夜一夜物語の中にある物語には、性的な表現として「さやをむいた胡麻」とあるらしい。

これだ。

追加

第九夜から語られる「荷担ぎやと三人の娘の物語」には「さやをむいた胡麻」という表現が出てきます。何を指しているか、興味のある方はぜひ読んでみてください。また、「13カ国いうたらあかんディクショナリィ(開高健・企画、講談社+α文庫)」のアラビア語の項にはシムシム(ゴマ)から連想されそうな言葉として「シンマ(肛門)」という語が紹介されています。)

開け、肛門!
なんの物語ですかこれは。

参照