古川日出男の

 新刊『LOVE』読み中その2。
 前に、面白い、と云ったけどもやはり面白い。これは相当面白いんじゃないかという気がしている。なんかの本に(『群像』とかそういう小説系のやつ)著者のコメントが載っていて、それは、「20世紀のなんたらを小説ですべて解き明かしてやるぜ」とか「僕の作品はどんどん攻撃的になっていってるぜ」とかだったと思うんだけど、そういう意気込みは感じられるかなと読んでいて思うわけだ。それが「何かを解き明かしている」のか、「攻撃的」なのかは、よくわからないんだけど、ナニカをやっておるな、というのはわかる。そのやり口のわけのわからなさ、とか、未完成さ、みたいなのが、これは舞城王太郎のにも感じることなんだけど、オレは好きなんだと思う。