僕はアル中では断じてない

阿部和重シンセミア」のページ数にクラクラしている。まだ50ページしか読んでないぞ。この上下巻を明日の朝までに読み切る、というのは無謀な試みだろうか。多分そうだろう。きっとそうなんだろう。僕が一晩に読めるだろう活字の量なんてしれたもんだ。明日はテストだ卒論の締め切りだなんていう事態になったって、そんなに読めない気がするんだから。それになんだか眠くなってきた。カティ・サークというスコッチウィスキーをしばし飲んでいるせいだ。これはまあ安もんのウィスキーである。一瓶700mlが1080円で叩き売られていたのだから高価では決してない。以前僕が働いていたバーでも一番安い部類の値がつけられていた(それでも一杯800円はしてたけど)。安い酒。今の僕にはベストマッチだ。ウィスキーに味なんて求めちゃいない。要するに40度くらいあればなんだっていいのだ。98度というそのままアルコールランプに入れてしまいたくなるウォッカスピリタスというのもあるが、さすがにこれは刺激が強すぎる。75度のラム、レモンハートあたりならまだなんとかなるが。それでもショットグラスに二杯も飲んだら確実に浮遊感を味わうことになるだろうけど。実は安く酔うためにこれを購入しようかと考えていたのだけど、こちら2500円くらいするのね。2500円出すんならいっそのこともうちょっと出してグランダッド151買っちゃうよ、なんてあれこれ考えるのが面倒くさくて、カティ・サークを手にとったのです。これで三日は酒に困らなくて済みそうだ。悩みが一つ減った気分だ。