ランズデール「モンスター・ドライヴイン」ようやく読了。
正直つまらなかった。薄い本にもかかわらずこんなにも時間がかかってしまったのはその証明なんだろう。話が中盤になってもまるで捉えどころのない展開に嫌気がさしていたんだけど、これはラストになにかあるに違いないと辛抱して読みつづけたわけだったが、何もなかった。予想を裏切る展開というと好意的な感想にも聴こえようが、この場合は真逆だ。最後に気の利いた展開でも用意していてくれたならそれまでのくだらなさをチャラにするとはいかないまでも、こんなものも描く懐の深い作家、として評してやるつもりだったけど、これじゃあ無理だ。ある程度の成功を収めた作り手たちが、己の趣味を全開にしたものを作り出して僕ら受け手を困惑させることはよくあることだが、この作品もまたそうであることを願いたい。B級映画は観方によっては楽しめるものだけど、B級映画のプロットを読まされてもそう楽しくはない。口直しに次は「テキサスの懲りない面々」を。これは鉄板でしょう。