docta2003-11-02

昨日渋谷東急文化村前はすごい人だかりだった。東京国際映画祭が行われるからで、赤絨毯の上を芸能人が歩くらしい、という趣向のようだった。できればご尊顔を拝したいところだったが、いつ来るとも知れぬし、誰が来るのかもわからない、そんな状態でただただ待っているのは億劫だったので素通りすることにした。それにしてもああいうのを熱心に待っている人たちの情熱はどいういうものなんでしょう。得体の知れぬものに遭遇した時ひとは畏怖を感じるというが、僕にとって彼らのその情熱はまさに畏怖に当たる。そんな後ろからじゃ見えないでしょ、という位置から必至に携帯電話を上に伸ばしている人もいて、僕は混乱する。昔、学校の給食時間にマイケル・ジャクソンの曲がかかって、マイケルの大ファンなのと公言していた女の子が泣き出した、ということがあった。その時も、何がなんだかわからなかった。今でもわからない。その二つの現象は同じようでもあるし、違うような気もする。何を書いているのかすらわからなくなってきたので、それって、恋愛における自己催眠みたいなもんなんだろうな、ということで終わりにしておく。


オープニング上映作品「阿修羅のごとく」監督:森田芳光
東京国際映画祭公式サイト http://www.tiff-jp.net/