『ゴースト・オブ・マーズ』
わからないものに対して人びとがとる行動としてわからないから攻撃するというものがあるようですが僕の場合はあまりそういうことにはならなくて概ねそれは自分はもしかして馬鹿なんじゃないかということになるなる。日々苦しんでおります。
『ゴースト・オブ・マーズ』。
これもまたわからない映画であった。
いやいや話としてはごくごく極めて直球のこれぞB級映画という頭カラッポ暇つぶしこそ映画の醍醐味だぜとでもいうべきわかりやすうーい映画だったのだけど、それを絶賛している人たちがいるというのが僕には謎なのであった。
『シネコン』という本がある。
著者は中原昌也、青山真治、阿部和重という面々。
これ、映画についてあれやこれやという内容なのだけどその冒頭で『ゴースト・オブ・マーズ』が絶賛されていたのですね。これは今年ベストワンですよとかなんとか。
ええっ。
これがベストワンとは一体どうなっているんだ。
ある意味完璧なんだけどねえ。ある意味。でもベストワンってマジですか。きっとノリで云っちまったんだろうと信じたいがそれでもかなり好きであることはどうしようもなく伝わってくるわけで、こういうのを心底楽しめる人とそうでもない僕の目に映る世界はどう違いのでしょうかなどということを思いめぐった今さっき。そっちは楽しいですか?
いやまあ面白かったんだけどね。なんというか安い感じが。
特にラストのやたらピカピカの拳銃とか(なぜピカピカなんだ)アイスキューブの決め台詞とか、ワオ!!と胸撃たれたね。僕が小学生なら。
そんなことでこの土日は僕とカーペンター(この映画の監督)との壁を確かめるべく『ニューヨーク1997』『エスケープ・フロム・L.A. 』などを観るつもり。どうよカート・ラッセルは。