北の国から”が連日放送されている。もうさんざん観たので観るつもりもないのだけど、ちょっとだけのつもりでチャンネルを合わせるとついつい観つづけてしまう。親曰く、純くんと僕は似ているらしい。僕にしても純くんにはどこかシンパシーを感じているのだが、自分以外に指摘されると複雑な心境になる。つまりダメ人間ってことですかい。自分で自分にダメ人間の烙印を押すのはなかなか乙なものであるが、他人に云われるとシリアスになっちまう。冗談にならなくなってしまうからだ。現実には純くん(吉岡秀隆)は美人の嫁をもらい名立たる映画作品にも出演するスターなわけで、純くんが吉岡秀隆そのものではない。現実的に純くんに似ていると云われる、また自分でもそう感じているからといって、僕はダメな奴を演じているわけではないし、さらにスターでもない。最低じゃないか。なんだ、”北の国から”を観て僕が流した涙は自己憐憫だったのか。